「子どものために」
そう信じてやってきたことを、
私自身、疑ったことはほとんどありませんでした。
けれどあるとき、
「それが本当に子どもの幸せにつながっているのか」
立ち止まって考えるようになりました。
みなさんは、どう感じていますか。
子どもたちは、毎日「昭和」へタイムスリップしている
「子どもたちは、ランドセルを背負って、毎日“昭和”へタイムスリップしている」
この言葉をある講演会で聞いたとき、
思わず自分の学校の風景が頭に浮かびました。
テクノロジーは進化し、
社会は大きく変わり、
「正解のない問い」が当たり前になった時代。
それなのに、学校だけは
・揃えること
・同じようにやること
・言われた通りに動くこと
が、知らないうちに「目的」になっていないでしょうか。
”今、あなたの学校は
「何年を走っている学校」でしょうか。”
そう問われた時、思わず立ち止まってしまいました。
10年後に残る仕事、残らない仕事
10年後のハローワークには、
こんな言葉が並ぶと言われています。
「自分で、何をするか決める仕事は残る」
裏を返せば、
決められたことを、決められた通りにこなすだけの仕事は、
どんどん姿を消していくということです。
では、これからの時代に求められる力とは何でしょうか。
- 自分の強みを生かす力
- 得意や興味関心を深める力
- 既存の価値観を疑う力
- 時代に合ったルールを、他者と一緒につくる力
- 問いを立て、協力して解決する力
これらは、
教え込むことでは育たない力です。
「これって本当に必要?」と問えていますか
学校で日々行われている活動を、
私たちはどれだけ疑っているでしょうか。
- 揃えることが目的になっていないか
- 考えたり、議論したりしない道徳になっていないか
- 「前からそうだから」で続いていることはないか
「なんだか嘘くさいな」
そう感じた直感は、
決して間違いではありません。
教育は善意でできています。
でも、その善意が、
その子にとって“毒”になることがある。
だからこそ必要なのは、
問い続ける姿勢です。
子どものことは、子どもに聞いてみる
印象的だった言葉があります。
★ 子どもたちのことは、子どもたちに聞いてみよう
・今の決まり、どう思う?
・このやり方、やりやすい?
・もっと良くするなら、どうしたい?
そして、こんな言葉を返す。
「今の判断は、よかったね」
この一言が、
子どもを「従わせる存在」から
「一緒につくる存在」へ変えていきます。
従順さより、主体性を
「従順な子」は、確かに扱いやすいかもしれません。
でも、その従順さは、
未来を生き抜く力につながっているでしょうか。
間違えることを恐れ、
正解を待ち、
空気を読むことに疲れていないでしょうか。
私たちが目指したいのは、
従順な子どもではなく、
- 自分で考え
- 自分で選び
- 他者と対話しながら
- 未来を切り拓いていく子ども
その姿を支える学校です。
小さな一歩から、学び場は変わる
大きな改革は、すぐにはできません。
でも、今日からできることはあります。
- 子どもに「どう思う?」と一度聞いてみる
- 「それって誰のため?」と問い直してみる
- 決まりを守らせる前に、その理由を一緒に考えてみる
それだけでも、
学び場は少しずつ、
あたたかく、正直な場所に近づいていきます。
おわりに
未来の学び場は、
誰かが完成させるものではありません。
問いながら、迷いながら、
子どもと一緒につくっていくものです。
「ウソくさくない教育」をしたい。
そう思ったその瞬間から、
もう、未来の学びは始まっています。


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